幻の第5作を発掘。食い逃げ野郎シリーズの歴史をまとめました
食い逃げ野郎シリーズをブラウザで遊べるようにしたのを機に、このシリーズの歴史をちゃんと調べ直してみました。Wayback Machine(昔のサイトの記録)やベクターの当時のレビューを掘り起こしていくと、自分たちでも忘れかけていた事実がいろいろ出てきて——最終的に、シリーズ完全ガイドとしてまとめることにしました。
「食い逃げごときで、そこまでするのか?」
食い逃げ野郎シリーズが生まれたのは2002年。作者フォウルが高校生の頃の作品です。
テーマはただひとつ、「食い逃げごときで、そこまでするのか?」。料理を食い逃げした男を、店員だけでなく兵士・戦車・ゾンビ・幽霊までが本気で殺しにくる——という理不尽なギャグ世界。それを、大真面目に・シビアな操作で作り込んだのがこのシリーズです。
当時のベクターのレビュー(2002年10月19日)では、作者本人がこう語っていました。「逃げるゲームを作りたかった。でも、ただ逃げるだけでは面白くない。だから『食い逃げ』という犯罪を題材にした」。友人が「面白い」と言ってくれて、続編を作り続けることになった——そんな原点も残っていました。

ツクール製なのに、アクションが進化し続けた
このシリーズの一番おもしろいところは、RPGツクール2000で作られているのに、作を重ねるごとにアクションがどんどん進化していったことです。
- 食い逃げ野郎(2002)— ただ逃げるだけの原点
- 食い逃げ野郎2(2002)— 世界マップ、時間帯で難易度が変化。ベクター掲載作
- 食い逃げ野郎3 FINAL ESCAPE(2002)— ジャンプ機能とリトライ機能を搭載
- 食い逃げ野郎4(2003)— 横スクロール対応、シリーズ最大ボリューム
新作ほど、作者の技術力とセンスの高まりが感じられます。
体験版で意見を募る——時代を先取りした作り方
特に食い逃げ野郎4は、体験版を先に公開 → 掲示板や専用メールで感想を募集 → 正式版を公開 → アップデートで改善、という流れで作られていました。「ぜひプレーして感想をください」と当時のサイトに書かれていて、これは今でいうEarly Access(早期アクセス)そのもの。2003年当時としては、なかなか先進的だったと思います。
そして、幻の第5作
そして今回いちばんの発見が、これ。
シリーズは4作目のあと、第5作「食い逃げ野郎5」の制作にも着手していました。でも完成には至らず、世に出たのは体験版のみ。タイトル画面もRPGツクールのデフォルトのまま——完成を待たずに時が止まった、いわば“幻の続編”です。


その体験版が、今もブラウザでそのまま遊べます。シリーズの、もうひとつの結末をのぞいてみてください。
完全ガイドにまとめました
これらをぜんぶ一枚にまとめたのが、こちらのページです。
👉 食い逃げ野郎シリーズ完全ガイド
年表・スクリーンショット・当時のエピソード・幻の第5作まで、シリーズの歩みを一気に振り返れます。各作品はダウンロード不要でそのままブラウザで遊べるほか、「みんなの到達度(クリア率)」も見られます。
あなたはどこまで行ける? ——まずは初代・食い逃げ野郎から、どうぞ。